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【ネタバレ感想】『イカゲーム』シーズン2 第2話「ハロウィンパーティー」

シーズン2第1話を見て「さすがイカゲーム、おもしろい」と思ったものの、他にもいろいろおもしろいものがあるのですっかりほったらかしにしてしまった。

シーズン2第1話感想はこちら

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ざっくりとした第2話のあらすじ

シーズン1で謎の島から生還した元ギャンブル狂のソン・ギフン(演:イ・ジョンジェ)と警官ファン・ジュノ(演:ウィ・ハジュン)は、謎のゲームの真相を暴くという共通の目的を果たすために手を組むこととなった。

スカウトマン(演:コン・ユ)から手に入れた情報からハロウィンの夜に謎の組織の人間がクラブに現れることを知ったギフンはチームを組織し襲撃の準備を進める。

感想(ネタバレあり)

第1話に続き第2話になっても謎の島で謎のゲームは始まらなかった。焦らす。第1話にあった悪趣味な命のやりとりすらも描かれず少々おとなしいエピソードとなっている。今後の展開のための準備期間、種をまくフェイズといったところか。

第2話から脱北者の女性カン・ノウル(演:パク・ギュヨン)が登場する。彼女は北朝鮮に残った1歳の娘の消息を探る金を稼ぐために仕事を転々としながら車中泊の生活を送っている。こんなに美人なのだからもう少しうまく立ち回れないものだろうか、なんてことを思ってしまうが、ヘアメイクの力で生活に困窮している雰囲気がよく出ている。

シーズン1にもキーパーソンとして脱北者の女性カン・セビョク(演:チョン・ホヨン)が登場した。ゲームを通して彼女と絆を深めたギフンは韓国に暮らす彼女の弟を陰ながら支援している。彼女の父は脱北する際に亡くなり、母は北朝鮮に強制送還され消息不明となっている。

今回のエピソードの中で、ギフンとノウルがブローカー事務所の前ですれ違う場面が描かれた。ギフンはセビョクの母親を探し出すべく、ノウルは自身の娘を探し出すべく、二人は同じブローカーのもとを訪れていたのだ。謎のゲーム開始前の登場人物の人生の交錯はシーズン1でもギフンとセビョクの間で描かれていたが、シーズン2ではよりさりげなく、より念入りに描かれている。シーズン1におけるセビョク同様にシーズン2においてノウルがストーリー上重要な役割を担うことが予想される。いったいどんな活躍を見せどんな結末を迎えるのか楽しみだ。

あとがき

イカゲーム』には中心人物として2シーズン連続で脱北の過去を持つ人物が登場している。私が視聴した他の韓国作品でも「北朝鮮から亡命してきた」という設定をちらほら見かけるので、「脱北者」というキャラ付けは韓国のエンタメではどうやらおなじみのようだ。

実生活でも、隣の隣に住んでいるキムさん一家は脱北してきたとか、同じ職場のパクさんは脱北した夫婦の息子であるとか、そういうことはよくあることなのかもしれない。もしかしてK-POPアイドルにも北朝鮮から逃げてきた人がいるのかなと思い調べてみたら実際にいるようだ。知らない世界がまだまだあるなあ。

第3話ではいよいよデスゲームが始まりそうだ。ギフンとノウルはどうなるのか、ジュノはまたまた潜入するのだろうか。一方で、いったいどんな人間がどうやって死んでいくのか、不謹慎ではあるがそこもまた気になるところである。