ミッドレンジで「pro」がついてるスマホはこんな感じでしたよ、という話です。
目次
motorola edge 60 pro。薄くて大きいです。
基本情報
価格.comの該当箇所を見てください。
kakaku.com
ベンチマークスコアはGalaxy S23といい勝負
Antutu ver 11.1.2
Antutuのスコアはだいたい172~173万でした。
目安として、これは2024年発売のGalaxy S24(Snapdragon 8 Gen 3)よりは下で、2023年発売のS23 Ultra(Snapdragon 8 Gen 2)よりは上という値になります。
Antutu 1回目(この時だけ途中で怖くなって冷ましました)
Antutu 2回目
Antutu 3回目
Geekbench 6
CPU
Single-Coreは2023年発売のXiaomi POCO F5(Snapdragon 7+ Gen 2)とどっこいです。Multi-CoreだとGalaxy S23に迫るスコアが出ました。
Geekbench 6、CPU測定結果
GPU
OpenCLとVulkan、どちらもGalaxy S23とどっこいのスコアが出ています。
Geekbench 6、GPU測定結果(OpenCL)
Geekbench 6、GPU測定結果(Vulkan)
数年前のハイエンドスマホくらいの処理能力 があるのでミッドレンジのスマホとしては十分でしょう。
動作はヌルサクでほとんど文句なし!
数年前のハイエンドスマホ並の処理能力があるので日常使いはとても快適です。120Hzの高リフレッシュレートでヌルヌルサクサク動きます。
OSのカスタム「Hello UI」
最近のmotorolaのスマホはAndroid OSにカスタムスキン「Hello UI」 が適用されていて、これのおかげでコントロールセンターがiPhone風になっています。個人的には、音量ボタンを押さずに画面操作だけでボリュームを調整できるので好きです。普通のAndroid仕様(Google Pixelみたいなやつ)にも戻せます。
コントロールセンター。画面上部右側から下にスワイプして表示。表示項目はカスタマイズ可能。
通知一覧。コントロールセンターから右にスワイプして表示。画面上部左側からスワイプすると一発で出せる。一発で出すための左右の設定は変更可能。
一部アプリとの相性があるかも
基本的には快適に使えるedge 60 proですが、SoCのDimensity 8350のせいなのか、はたまた私がつかんだ個体の問題なのか、一部アプリで動作がおかしいことがたまにあります。一番調子が悪いのがYouTube公式アプリで、一日に何度か次のような不具合が出ます。
おかしな動作の例(YouTube)
全画面再生が勝手に元に戻る。
全画面再生ができなくなる。
2倍速再生で映像がカクカクする。
チャプター一覧で任意のチャプターをタップしてもジャンプしない。
他のアプリで困ることは滅多にないのでYouTubeが悪いだけかと思われます。メジャーなところだとNetflixやX、Instagram、Gmail、決済系アプリ等々…はまったく問題なく快適に動いています。
バッテリーはフル充電で約9時間使える
edge 60 proのメーカー公称バッテリー容量は5,000mAhです。
私のedge 60 proがもうすぐ充電サイクルが300になろうとしていた頃、100%のフル充電から80%弱消費して画面オン時間が8時間半弱でした。
スリープ状態でもそれなりにバッテリーが減ってますね。
私のスマホの使い道はX、YouTube、ブラウジングがだいたい8割を占めています。それでバッテリーが8時間半以上持つので、本体が薄く軽量(184g)であることも踏まえると、バッテリーに関してはまあまあ悪くないんじゃないでしょうか。
ただ、この日私はほとんど自宅のWi-Fiにつないでいたので、それよりも電波状況が悪い環境で使うともっと激しく消費すると思います。
この記事を書いている時点ではもう充電サイクルが300に到達しました。でも健康状態はGoodらしいです。
バッテリー充電は急速充電に対応しています。専用充電器が付属しています。(私は使っていませんが…)
私はELECOMの最大60W出る充電器を使っていて、だいたい平均して25Wくらいで充電 されてます。
バッテリー温度が30℃を下回るような環境だと50Wくらい出ます。 ただ、そういう環境って真冬とか、クーラーを直接当ててるようなときくらいですよね。
バッテリー温度が35℃を超えるくらいになると15Wくらいで充電するようになります。夏場は急速充電の恩恵にあずかるのは難しい でしょう。
ほどよく盛ったキレイな写真が撮れるカメラ
カメラはメイン、望遠、超広角の3眼を搭載しています。
作例をいくつかお見せします
静止画はちょっとだけ鮮やか気味の色味 で基本的にキレイに撮影できます。オートフォーカスが少し怪しい(特に望遠) 時もありますが許容範囲内です。手ブレもちゃんと補正してくれます。
ただ、蛍光灯の下で使うと白けた色味にしすぎ な気がしますね。これはけっこう使い勝手が悪いです。ホワイトバランスの調整も状況に合わせすぎ で人間が脳みそで勝手にやっている補正と嚙み合わず、後で写真を見返したときに「あれれ?」となることが多い印象です。
メインレンズ。お昼頃の池袋西口公園。
メインレンズ。まだ明るい夕方。
暗い場所でもちゃんと明るく撮れて白飛びもしっかり防ぐ ので夜の記念撮影もばっちりイケます。
メインレンズ。夜景。あまり美しくない場所で恐縮です。
「ナイトビジョン」というモードがありますが、撮影環境が暗いと自動で露光時間が1~2秒ほど長くなります。いわゆる、シャッターを切った後の「しばらくスマホを動かさないでください」というやつです。なお、暗所で自動でONになる露光時間の自動調節はOFFにできません。
もちろんポートレートモードもあります。
ポートレートモード。神社の桜です。
こちらはポートレートOFFでそこそこ接写したサンプル。アジサイです。自然な色味で綺麗に撮れました。
梅雨のアジサイ。今年は梅雨がありましたね…。
マクロモードも使用可能です。オートマクロのON/OFFは設定できます。
マクロモード。オートマクロがONになる距離の目安。
マクロモード。これくらい寄れます。
ちなみにですが「透かし」機能もあります し、「長時間露光」や「パノラマ」といった遊べる撮影機能もそろってます。
たまにクセが強く見える写真が撮れることも…
写真の仕上がりは少しクドく見えることがある印象です。
クドさの要因としては撮影後に施されるHDR処理が強すぎる ことが一番大きいかと思われます。HDR処理は写真の中の明るい部分と暗い部分のコントラストを強くして「映え」な感じの写真を提供してくれます。
motorolaのカメラAIは、これは私の推測が多少入っていますが、例えば風景写真を撮ったときに空が曇っていても「空だから」というだけの理由で空をギラギラと輝かせる処理をしてしまいます。
3倍望遠。ギラついた曇り空。HDR対応環境で見ないと伝わらないですね…。
それから、室内で写真を撮った時。壁に反射した照明の光もギラギラと輝かせてしまうという徹底ぶりです。もちろん照明そのものもギラギラしますが白飛びは防いでくれます。
好みの問題もありますが、私はこのHDR処理がなんだか落ち着きません。夜景を撮ったときはHDR処理のおかげでとてもキレイになりますけどね。
この強すぎるHDR処理の効かせ方の傾向は最近のスマホはどこのメーカーでも同じかもしれませんが、edge 60 proはこのHDR処理をOFFにできません (動画ではHDR10+のON/OFFの切り替えができます)。
そこで、私は落ち着いた感じの写真を撮りたいときはPROモードに切り替えて撮影 しています。PROモードなら勝手にHDR処理を適用しないのでギラギラしません。PROモードでもすべての項目をAUTOに設定すると気軽に写真が撮れる ので良いです。
PROモードの仕様は、SONYのXperia1シリーズのようなカメラアプリにこだわった機種を除けば、他のスマホとだいたい同じです。もちろんRAWデータの保存ができます。RAWだけ保存、JPGだけ保存、RAWとJPG両方を保存、と選ぶことができます。
「pro」だけど動画撮影はフツー
動画撮影能力はひどくはないけれど良くもないという感じです。気になったところを書いていきます。
動画撮影に関する仕様の基本情報
対応解像度
FHD、4K
対応fps
FHD選択時:30fps、60fps 4K選択時:30fps
最大倍率(※1)
FHD/30fps:20倍 FHD/60fps:10倍 4K/30fps:20倍
その他
HDR10+に対応。(※2) スローモーション撮影可能。
※1…FHD・60fpsでは撮影中にレンズが切り替わらない。 メインレンズで撮影開始 ⇒ メインレンズのまま1~10倍でデジタルズーム 望遠レンズで撮影開始 ⇒ 望遠レンズのまま3~10倍でデジタルズーム 超広角レンズで撮影開始 ⇒ 超広角レンズのまま0.5~0.99倍でデジタルズーム
※2…明暗のメリハリが効いた映像が撮影できる。FHD/30fps限定。
気になるポイント1:露出調整
まず気になるのが露出調整です。これがいまいち安定せずスムーズにいかないことがあります。どこに露出の基準を持っていけばいいのか迷っている ようなふわふわとした挙動になることがあります。真っ暗になったり真っ白になったりするわけではありませんが、落ち着きのない映像になってしまいます。
気になるポイント2:手ぶれ補正
手でもってじっとしながら撮る分には問題ないのですが、歩き撮りをすると少々厳しいです。歩いた時の振動で映像がビクビクしたり、映像の手前と奥がコンマ1秒ずれるような感じになります。
望遠レンズだと映像の一部がうねるような感じになることもあります。これはオートフォーカス能力の微妙さも絡んでいるのかもしれません。
とはいえ、静かに歩けば気にならない程度ですし、ジンバルを使用するとマシになるでしょう。私の体感では手ぶれの影響は発売時よりマシになっているように感じます。アップデートで対応されたのかな?
百聞は一見に如かずでこちらの動画を10分50秒あたりからご覧ください。こちらの動画ではおそらくジンバルを使用して動画撮影をしていると思われます。
VIDEO youtu.be
引用元:Motorola Edge 60 Pro CAMERA TEST | Best Camera Phone at 30,000?(Kunal Malhotra@KunalMalhotraKM)
motorolaのスマホの主戦場はインドだそうです。
正直なところ、edge 60 proの前に使っていたGalaxy S22のほうが高品質な動画を撮影できていました。買う前は「pro」とついているので期待していましたが、カメラ性能はミッドレンジレベルにとどまっていてちょっと残念でした。
動画撮影で後悔したくない方は奮発して定価13万円くらいの機種を買うことをおすすめします。
エッジディスプレイは一長一短
edge 60 proを買う前によく目にした意見は「エッジディスプレイは嫌い」、「エッジディスプレイのスマホは二度と買わない」というものでした。実際使って感じたメリットとデメリットを書いてみます。
エッジディスプレイの「いいね」と思ったところ
メリットは主に見た目への影響でした。
もともと薄い本体の薄さがより強調され、スッキリした見た目になる。本体が厚いとやぼったくなったかも。
ぷるっとした光沢が生まれてかわいい、かつ、高級感がある。これは個人の美的感覚に左右されますね…。iPhoneですら17 Proのデザインが賛否両論なのだから当然です。
ベゼルがほぼ無くなるので没入感が高くなる。とはいえ、カメラの穴があるのでそこまでではないです。
画面の端が丸まっているので「戻る」ジェスチャーがしやすい。ボタン式の人には関係ないですね。
エッジディスプレイの大ファンになるようなものはありませんでした。
エッジディスプレイの「よくないね」と思ったところ
デメリットは使い心地への影響でした。
持ち方に気を付けないと誤タッチしてしまう。何も気にせず持てるほうがいいなと思いました。
側面がとても細くなっていて、スマホを握る指が痛くなる。大きいからこそしっかり握らないといけない。負のスパイラルです。
画面の端の見え方がゆがむ。視野の端っこなのでそこまで気になりませんが、ゆがむことは確かです。
よくデメリットとして挙げられる画面端の誤タッチについては、何かしらの処理で画面端のタッチ感度は調整されているようで、スマホを縦に握った時の指の端や手のひらの肉にはほとんど反応しません でした。ただ、写真を撮る時や動画を視聴する時の横向きの持ち方では意図しないタッチ判定にちょっとモヤモヤ します。
側面の細さは意外な落とし穴でした。edge 60 proは本体のオモテ面だけでなく背面もなだらかにカーブしている ので側面がとても細くなっています。これにより側面が想像を超える細さになっていて見栄えはいいのですが、指に食い込んできます。
ただ、「とにかく持ちにくいスマホ」という烙印を捺すつもりはありません。背面が合成樹脂で覆われている ので手にピタッときます。画面が大きい割には一般的なスマホよりも手に馴染みます。私は今までスマホにはケースをつけっぱなしで使ってきましたが、edge 60 proは手触りが気持ちいいので家に帰ったらケースを外して使っています。
あとがき
motorola edge 60 proは、大メジャーのiPhone、人気のGalaxyやPixel、マニアの定番Xiaomiなどのスマホに比べると、わざわざ趣味のブログに個人的なレビューや感想を書いている人が見当たらなかったので本記事を書いてみました。いざ書いてみると、書くことがたくさんあって疲れました。
個人的に興味のない用途や機能(重いゲームプレイや内蔵AI「moto AI」等)については触れていません。それでもこんな量になるのは、驚きです。
edge 60 proはOSアップデートをあと2回残していて、セキュリティアップデートは2029年4月まで予定されている のでまだまだ使えるスマホです。しかも新品価格が落ちてきていて、motorolaのスマホはAmazonや楽天市場でセール対象にもなりやすい ので興味のある方はそうした機会を狙ってお得にゲットしてみてください。
目黒蓮さんのファンのみなさんは優先的にmotorolaのスマホを買いましょう。そしてSNSに投稿してMotorola本社に “Oh, Ren Meguro is really amazing.” と思わせましょう。
VIDEO www.youtube.com
引用元:「Google Geminiと模様替え」篇 BEHIND THE SCENES(Motorola Japan@motorolajapan8084)
海外で発売済みのmotorola edge 70 proやedge 70 pro+もそのうち日本で展開されるでしょう。その時もまた目黒蓮さんがCMに起用されるんじゃないかと思います。
今からedge 60 proを買うのもいいですが、基本処理性能がアップしているそれら後継機種を待つのもいいかもしれません。処理性能がアップするとカメラの処理が改善され、バッテリー消費も抑えられる傾向にあります。IIJmioあたりが行うであろう発売時のMNP割引キャンペーンを狙うのがおすすめです。
終